SDGs

SDGsへの取り組み

( SDGs(持続可能な開発目標)とは? )

What is SDGs?

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

( 三協商工の取り組み )

ACTION

  1. Action

    環境対応型の亜鉛末塗料で、
    “配管の長寿命化”と
    “環境・健康”への配慮を

    icon3,12

    切断面、余ねじ部、溶接後等の錆止め剤として一般に使用されている錆止め塗料は、僅かでも塗膜の傷や経年での劣化が発生すると錆が発生して塗膜の下に広がってしまうので、鋼管が腐食し漏水に至ることもあります。
    また、エチルベンゼン*¹を含む、特定化学物質障害予防規則および有機溶剤中毒予防規則該当の各種有機溶剤を使用しているものが殆どです。
    亜鉛の粉末を主成分とする錆止め塗料「有機質亜鉛末塗料(ジンクリッチペイント Zinc Rich Paint)*²」は、切断面や余ねじ部等に塗布されると、表面に強固な亜鉛の酸化皮膜を形成し、長期間に渡って鋼管の腐食を防ぎます。
    さらには亜鉛の犠牲防食作用*³が働くことにより、塗膜に多少傷がついたとしても、鉄素地が腐食することはありません。
    弊社では、特定化学物質障害予防規則・有機溶剤中毒予防規則の非該当に適合した環境対応型の有機質亜鉛末塗料 “ローバルⓇエコタイプ” の使用を標準仕様(加工費は同じ)にしています。
    但し、亜鉛末塗料の塗装表面は平滑ではないため、有効ねじ部やガスケットシール面には使用できません。

    (CCT 複合サイクル腐食試験Cyclic Corrosion Testing)
    • エチルベンゼンは2014 年に特定化学物質障害予防規則における特定化学物質2類(がん等の慢性・遅発性障害を引き起こす物質)に指定されました。
    • 国交省仕様書 2.5.15.11 溶接施工 (キ) には 『溶接後は溶接部の内外面をワイヤブラシ等で可能な限り清掃し、さび止め塗料又は有機質亜鉛末塗料で溶接面の補修を行う』 と記載されています。
    • 亜鉛はその金属特性で鉄よりもイオン化傾向が大きいため、水と接した時に鉄より先に溶け出し、鉄のイオン化(腐食)を防ぎます。これが“亜鉛の犠牲防食作用”と言われるものです。
  2. Action

    錆びない展圧グルービングで
    長寿命化を
    シール面の亜鉛めっき性能を
    生かす新工法!

    icon3,11,12

    亜鉛の金属特性のひとつである「展性」を利用した “展圧グルービング” 加工が新しく開発されました。
    鋼管を従来通り溝加工(グルービング加工)した後、専用ローラーでガスケットシール面をプレスすることで亜鉛めっき層が展がり、鋼管表面の縦方向の傷やめっき垂れが補整・修復され、漏水のリスクを回避できます。
    亜鉛めっき鋼管の表面を研磨して亜鉛めっきを削り取ってしまうという工程がなくなり、溶融亜鉛めっき本来の性能である「保護皮膜作用」と「犠牲防食作用」を生かすことが可能になり、ガスケットシール面の腐食を長期間に渡って防ぐことが出来ます。
    加工コストは従来と同じ、費用をかけずに配管の長寿命化を実現します。
    また有機溶剤を含む錆止め塗料は不要となりますので、環境や健康に負荷をかけず、同時に乾燥時間の短縮も可能となります。
    鋼管の切断面はもちろん、溝部や管内面にめっき剥がれがあれば亜鉛末塗料 “ローバルⓇエコタイプ” で丁寧に補整します。
    信頼・長寿命のT(展圧)& Z(Zinc Rich Paint=亜鉛末塗料)加工です。

    [専用ローラー製造 リケン CKJV㈱]
  3. Action

    「折れない」 そして
    「錆びない」 転造ねじ
    転造ねじの加工費を
    切削ねじと同じに

    icon11,12

    鋼管を切削せずに転造で “ねじ” を形成する “転造ねじ” は、鋼管の減肉が少ないため切削ねじの1.5 倍・突合せ溶接並みの強度があり、耐震性に優れたねじ工法です。地震でも「折れない」で「曲がる」のが転造ねじです。
    また、余ねじ部の亜鉛めっき層が十分残存するので「保護皮膜作用」「犠牲防食作用」により錆止め塗装なしでも通常の環境では腐食しません。
    さらに、仮に何らかの要因で腐食が発生しても、切削ねじに比べてねじ部の肉厚(いわゆる“腐食しろ”)が十分にあるため、漏水に至るまでの時間が圧倒的に長いということも転造ねじが支持されている大きな理由です。
    耐震性だけを求めるならば40Aまでで十分ですが、耐腐食性能を担保するためには全サイズの転造ねじ化が必要です。
    弊社ではSGP15A~65A・STPG15A~50Aの転造ねじ加工費を切削ねじ加工費と同じにいたしました。
    但し、ねじかじり防止のため、継手はシール剤付限定となります。
    余ねじ部分にさらなる防錆処理が必要な環境では亜鉛末塗料 “ローバルⓇエコタイプ” を塗布します。
    耐腐食性能ならT(転造)& Z(Zinc Rich Paint=亜鉛末塗料)加工をお試しください。

    転造ねじ
    SGPの引張強度比較
    [レッキス工業㈱ 技術資料より]

    50Aの切削ねじは25Aの転造ねじよりも引張強度が大きいので耐震性能は必要十分

  4. Action

    現場での有機溶剤“ゼロ”を実現

    icon11,12

    現場での錆止めが不要に

    現場施工側の余ねじ部分にもローバル Ⓡ エコタイプ を塗布していくことができます(プレローバル加工)。
    現場での余ねじ部への錆止め塗装作業がなくなるだけでなく、適切なねじ込み山数の目安にもしていただけます。
    但し、ねじ加工費が20%程度アップします。

    液状シール剤は使いません

    “ねじ”の全数検査を行った上でシール剤付の継手を使用し、液状シール剤との併用はしない*¹ことを弊社標準にいたしました。
    現場施工性の向上と有機溶剤削減への取組です。

    転造ねじ

    「転造ねじ・余ねじ部防錆剤塗布無し」
    or「プレローバル加工」and
    「シール剤付継手使用・液状シール剤なし」
    これで現場ねじ施工における
    “有機溶剤ゼロ”が実現

    これで現場ねじ施工における
    “有機溶剤ゼロ”が実現します

    • 令和4年度の国交省仕様書2.5.2.2ねじ接合(ア)に『消火配管においては、あらかじめシール剤が塗布された工場加工の継手を使用する場合は、ねじ接合材の塗布を省略することができる』と記載されました。
      また、転造ねじは液状シール剤の固結なしでも緩みにくいという特徴もあります。
  5. Action

    『CO2 削減』 なら軽量鋼管!
    SGP と強度は同じ/
    軽量化で施工性もアップ

    icon11,15

    鋼管の素材強度を上げることで20%の軽量化を実現した新規格軽量鋼管FAST10が、日本消防設備安全センター性能評定の認証を取得しました。
    鋼の引張強度をSGPの290Mpa以上に対して330Mpa以上とすることで軽量薄肉化を実現、省“鉄”資源によるCO2削減*¹と施工性向上だけでなく、管内流量も4%増加します。
    サイズは65A~150A、価格はSGPと同じです。オールグルービング工法に最適。ねじ加工は切削・転造ともに不可です。
    溶接加工についても現状当社では対応していません。

    [JFEスチール㈱ 技術資料より]
    • 鉄鉱石(酸化鉄Fe2O3)を石炭(C)で還元し1トンの鉄(Fe)を作る過程で、約1.8トンのCO2が発生します。
      10トンの配管を軽量鋼管にすることで、3.6トン(約1,830,000 ℓ)のCO2ガスを削減できます。
  6. おすすめの溶接工法

    加工管仕様確認書

    溶接ねじチーズ( SWT )による
    枝取り出し

    溶接サドルはその構造上、溶接による十分な溶け込みを得ることができません。
    また、溶接技術も難しいためブローホールができ易く、経年後の腐食事例が多いのも事実です。
    溶接ねじチーズは、枝部が内ねじになった 突合せ溶接 用の継手です。
    トータルコストはアップとなります(材料費+加工費)。

    溶接ねじチーズ( SWT )による枝取り出し

    余ねじ部が腐食によって
    漏水に至るまでの年数比較

    【転造ねじ+亜鉛末塗料】

    【転造+一般錆止塗料(JISK5621)】

    【転造+無塗装】

    【切削ねじ+亜鉛末塗料】

    【切削+JISK5621】

    【切削+無塗装】

  7. おすすめのオールグルービング

    加工管仕様確認書

    溶融亜鉛めっきのグルービング用継手

    亜鉛めっき鋼管でオールグルービング工法を採用する場合、フィッティング継手とアウトレットチーズについては、鋼管と同等の亜鉛めっき品の使用が必須です。
    ねじ部にシール剤が塗布され、ボルト脱落防止機能も付いたアウトレットチーズも好評です。
    また、ハウジング継手も亜鉛めっき品を使用することで、結露等に起因する外部からの腐食を防ぐことが出来ます。
    オールめっき&オールグルービング工法は、鋼管の亜鉛めっき層を生かした展圧グルービング加工と組み合わせることで、極めて耐腐食性能に優れた長寿命配管システムとなります 。

    溶融亜鉛めっきのグルービング用継手